複天一流:どんな手を使ってでも問題解決を図るブログ

宮本武蔵の五輪書の教えに従い、どんな手を使ってでも問題解決を図るブログです(特に、科学、数学、工学の問題についてですが)

カーナビの衰退とこれから(1):備え付けの「カーナビ」からスマホの「地図アプリ」へ

「エルチカ」プロジェクトはしばらくお休み

新年度が始まった。忙しくなってしまった。「エルチカ」プロジェクトに割ける時間が大幅に減ってしまった。

ということで、しばらくはこのプロジェクトはお休みである。システムデザインやコードの基本構造などは、すでに出来上がっているので、あとは実装するだけというのが悔しいところである。

カーナビについての考察(Honda Civicの場合)

ということで、手を動かさず、口を動かすだけの話題にしばらくは移行せざるを得ないのだが、実は、もう少し積極的な意味で「カーナビに関する考察」を以前からやってみたいと思っていたのである。ちょうど良いので、今月の残りはこの話題を取り上げてみたいと思う。

[この部分はnoteに移動しました]

Gathersと電装系の弱さ

Hondaの電装系はGathersという子会社が担当しているが、私はこれがあまり好きではない。Fitの初期型に家族が乗っていたことがあるのだが、カーステレオの待ち受け画面が「お魚」であった。海藻が揺れて、ぷくぷくと空気の泡が浮いていて、その間を落書きのようなお魚が泳ぐ待ち受け画面である。ホンダのディラーに「この待ち受けが”うざい”から消してくれ」と頼んだのだが、「消すことはできない」と言われ唖然としたことがある。その他、ステレオが壊れて音が出なくなったりもしたし、エアバッグの誤作動の問題もあった。電気系のシステム関連でリコールも複数回あった。このような体験から、「ホンダ車の電装系はだめ」という印象が強い。しかし、そのデメリットを遥かに上回る高性能エンジンがあったので、これまでは電装系の弱さにも目をつぶることができた。

今回の購入にあたっては、多分ダメダメであろうGathersカーナビについては「つけなくていいです」という対応をしようと思っていたのだが、「今回の新しいcivicではカーナビはデフォルトであり取り外せない」と「おさかなぷくぷく」のときと同じことを言ってきたのは「唖然再び」であったが、Gathersがこれまで発売してきたカーナビは(フランス企業に買収されたとはいえ)クラリオンのものをベースにしていたので、「ま、いっか」と軽く考え、そのままCivic購入を決めたのである。数ヶ月待たされ、先週ようやく納車となった。もちろん久しぶりのVTEC Turboエンジンは素晴らしかったので、存分に最初のドライブを楽しんだ。

しかし看過できない問題に乗ってみて気がついた。驚いたことに、新しいカーナビシステムがこれまでのGathers直系の製品ではなく、いま流行りの「ディスプレイオーディオ」、しかもgoogleベースのシステム「google built-in」だったことであった!ホンダはこれを「ホンダコネクト」というサービスを介して利用するよう働きかけているが、この評判が非常に悪い。VTECに目が眩んで、カーナビについて調べなかったのは私の落ち度ではあるが、ここまでひどいと誰が想像できようか?

「ホンダコネクト」とはなんだろうか?

google built-inについて説明する前に、ホンダコネクトについて見ておかねばなるまい。ホンダのディーラーは、ホンダ車を購入する消費者は迷わずこのサービスに加入するものと決めつけている。しかし、大枚をはたいてようやく新車を手に入れてもなお、月々2000円弱の「会費」のようなものをカーナビの使用料として払い続けなくてはならないと知ったら、多くの消費者は「だまされた」とか「弱みにつけ込むな!」と怒るはずである(私は怒った)。この「カーナビ使用料」というのは、google mapの使用料みたいなものである。つまり、新しいCivicのカーナビを利用するためには、google mapというアプリへの「課金」を認め、毎月二千円近く払わなくてはならない、とディーラーに説明されたのである。

これまで乗っていたドイツ車のカーナビは、地図データの更新は2、3年に一度しかやってくれないが、サブスク料というものはない。いわば「無料」である。(もちろん、地図データ更新の際の諸費用を考えれば、月々2000円のサブスク料と同程度なのかもしれないから、この計算は後でやっておく必要あるかもしれない。)ホンダのGathers系カーナビも昨年まではクラリオン社のカーナビをベースにした「備え付け」系のカーナビであったから、取り付け費用は高いが、一度導入すれば「無料」であったはずである(地図データの更新で数万円取られたかもしれないが、それは2、3年おきのことである)。クラリオン(かつては日立の系列)やパイオニアなど日本で始まったとされる「カーナビ」というデバイスは、そもそも地図データをシステムに一括保存する手法を採用していた。地図データはCDやDVDなどで提供されていたが、そのうちUSBメモリなどに移行し、近年はWiFiなどを利用したオンライン転送へと進化したはずである。そしてその最後のステージのところで、IT産業との競争となり、どうやら連敗の様相がここにきて強くなっている模様である(クラリオンはフランスの企業に買収されてしまったり、パイオニアパナソニックは事業を継続しているようだが、googleAppleとの競争は激しさを増しているようで、旗色がだんだん悪くなっているという噂である)。オンラインに常時接続されていれば、地図データ更新のためのCD/DVDを購入するという商スタイルは「時代遅れ」となるはずで、これはまさに音楽CDや映画DVDがappleiTunesamazon primeに潰された状況と同じである。まったく気がついていなかったのだが、カーナビで今この現象が繰り返されているのであった。

iTunesについては、パスワード失敗時のアカウント復活手続きがひどく面倒である点を除いては、あまり不満をもっていないが(youtubeの公式チャンネルなどで試聴できるので)、amazon primeには激怒している。無料で試聴したい作品が期間限定であったり、セールス、プロモーションの関係で視聴不可になったりならなかったり、あるいは、こちらの試聴パターンを解析して作品の有料化をコントロールしたりと、消費者の動向を監視して自由を奪っているように見える点に強い不満をもっている。

カーナビの地図データに関しても、ビッグデータと称して、自動車の位置やら運転の傾向などといった細かいデータを収集するだろう。たとえば、車でないと行き着けないような山間の洒落たカフェを「自分だけの隠れ家」だと思って時折通っていたところ、その行動データをカーナビに盗み取られ、(google検索を介して)ネットで公開されてしまったらどうだろうか?久しぶりに行ってみたら、外国人観光客で溢れていて順番待ちになるほど混雑してしまった、なんて状況だってありうるのである。また、オレオレ詐欺やら車の盗難など、犯罪者たちはGPSを使って個人の行動パターンを知ろうと血眼になっている昨今の現況もある。地図情報というのは意外に「究極の個人情報」である可能性があるのである。ということで、googleなどIT大手に自分の地図データを「ビッグデータ」と称されて盗み取られるのは非常に嫌である!ということで、次のことに興味を持った次第である。すなわち、

ホンダコネクトというサービスに加入しなくても、新しいcivicでカーナビ(のようなもの)を利用することは可能なのであろうか?

私が興味をもっていた「カーナビの考察」というのは、この一点に尽きる。何回かに分けて、この可能性を探ってみたいと思うのである。まずは、ホンダコネクトというサービスについて「説明」しているHPへのリンクを紹介しておこう(その内容は非常に分かりにくいが)。ホンダコネクトに加入しなくも大丈夫かどうか気になる人にとって、このHPから得られる情報は正直ほとんどないと言っていいだろう。加入するのが当然という書きぶりになっているからである。(つづく)

www.honda.co.jp