今度はcrispy-doomのコンパイルにチャレンジ
1994/1997年にid-Softwareが公開したDOOMのlinux版ソースコード(linuxxdoom)は、その後様々なハッカーたちに分析され、macOSなどにも移植されていった。linuxxdoomからの直接のフォーク(分岐)が、chocolate doomと呼ばれるもので、現行のPCやmacが利用している技術に対応した改良が加えられた。さらに枝分かれしたのがcrispy-doomである。検索の順番で先にこちらがヒットしたので、こちらからチャレンジするというだけであるが、今回はこの現代版のプログラミング環境に適応したDOOMのコンパイルにチャレンジする。(インストールするだけなら、aptやhomebrewを使えば簡単にできる。音もなるし、解像度のエラーもまったくない。)
ちなみに、今回も「格安貧弱ASUSノートPCにインストールしたRaspberry PI OS desktop」でのコンパイルである。
といってもとても簡単
crispy-doomのソースコードもgithubからダウンロードできる。
git clone https://github.com/fabiangreffrath/crispy-doom.git
すぐにコンパイルしたいところだが、Raspberry pi OSには、SDL2がまだ入っていないので、これを先にインストールする。 Nanosaurでも利用したグラフィックライブラリである。いろいろなやり方があるだろうが、私は次のようにやってインストールした。
sudo apt install libsdl2-* sudo apt install python3-sdl2
このあと、crispy-doomディレクトリに含まれているautogen.shというスクリプトを動かすのだが、autoreconfというコマンドが必要になる。Raspberry PI OSにはデフォルトでは含まれてないようなので、インストールする。
sudo apt install autreconf
これで準備完了である。
cd crsipy-doom ./autogen.sh make
きっと何の問題もなく一発でmakeは通るはずである。流石にメンテナンスされているパッケージはすばらしい。なにも苦労する点がない。ゲームの実行ファイルはsrc/crispy-doomである。
linuxxdoomで利用したwadファイルが利用できるので、
crsipy-doom -iwad doom1.wad
などとやって起動すると、フルスクリーンで、音楽も効果音も完全な状態でゲームが始まる!
メモすることは何もない。ただ打ちまくるだけである。
ちなみに、同じことをmacOSでやっても、ちゃんとうまくコンパイルできる。ただし、準備段階のインストールではaptではなく、homebrewでやる(autoreconfはmacOSにはすでに含まれていたので、brew installは実行しなかった)。