複天一流:どんな手を使ってでも問題解決を図るブログ

宮本武蔵の五輪書の教えに従い、どんな手を使ってでも問題解決を図るブログです(特に、科学、数学、工学の問題についてですが)

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

彗星観測やっと成功

19世紀の初めに発見された70年周期の楕円軌道の彗星、それが今回北半球の空に浮かんでいるPons-Brooks彗星である。 これまで2回挑戦したが、いずれも彗星の位置を確認することができなかった。最初は雲がかかり、2回目は彗星の位置がわからなかった。 しか…

画像処理にチャレンジ(part 1):彗星観測の失敗と無謀な挑戦

Pons-Brook彗星の観測失敗 画像処理の教科書を納屋から引っ張り出す doomとnanosaursの経験が生きているかも 教科書をまねる BMPファイルを用意する ファイルを読み込むコード ASCII文字コード putc()関数 BMPの最初の2byteのデータを読み込む Pons-Brook彗…

東大数学2024問題6 (part 7): 数値的に問題6を解く

前回のあらすじ コードを分ける 前回のあらすじ 前回までに、素数のデータベースの取り込み、エラトステネスの篩を使った素数生成、両者の比較検証、などが済み、いよいよ問題に直接チャレンジできるところまできた。今回でけりを付ける。 コードを分ける エ…

東大数学2024問題6 (part 6): データベースとの比較

前回のあらすじ The PrimePagesのデータベースとの比較 計算結果 前回のあらすじ エラトステネスの篩のコードが書き終わった。最初の30個の素数(2,3,....,113)は正確に計算することができたが、果たしてたまたまなのか、それともちゃんと機能しているのか、…

東大数学2024問題6 (part 5): エラトステネスの篩のコーディング

前回のあらすじ A code for the Sieve of Eratosthenes Test run 前回のあらすじ ちょっと前のブログ記事の最後に英語を使って「付録」を書いてみたら、海外からのアクセスが来るようになって意外に感じている。東大の入試問題が世界からも注目されているの…

東大数学2024問題6 (part 4): ポインタを使って整数表現を調べる

前回のあらすじ C言語におけるポインタの利用 Fortran95における「ポインタ」の利用 Pythonの場合 前回のあらすじ 素数を生成する「エラトステネスの篩」アルゴリズムに従って、自分でコードを書いてみようと思ったわけだが、どの程度まで大きな整数が数値的…

東大数学2024問題6 (part 3): エラトステネスの篩(ふるい)と数値計算で扱える最大の整数

前回のあらすじ エラトステネスの篩 pythonによる実装 Fortran95で整数の最大値を確かめる デフォルトのinteger :: r, sumの場合 integer*4 の場合 integer*8の場合 integer*16にトライ! pythonではどうなのか? エラトステネスの篩のコードまでいけなかっ…

東大数学2024問題6 (part 2): 素数のデータファイルを読み込む

前回のあらすじ 二次元の配列に似たもの コードを書く 前回のあらすじ 前回の記事では、東大2024数学入試問題6を解き始めた。この問題では素数を扱うため、素数データベースを利用して問題探究を数値的に行うことにした。pythonでデータファイルを読み込む方…

東大数学2024問題6: 素数と因数分解

「今年最難」と噂の問題6へ 問題の概略 複天一流の流儀で解く 素数のデータベース 最初のコード 「今年最難」と噂の問題6へ ネットでの評価をざっと見た感じでは、本年度の東大入試問題においては問題6が「一番難しかった」との評価のようである。問題1もそ…

東大数学2024問題1(part 4): 境界の方程式を数値的に求める

前回のあらすじ 境界曲線の特徴 2次のテイラー展開の数値計算 楕円の方程式とテイラー展開の関係 シミュレーションの結果を心眼でみる まとめ 前回のあらすじ 前回では「スクラッチカードシミュレーション」の結果を分析し、条件を満たす領域の境界を抜き出…

東大数学2024問題1(part 3): 境界を抽出する

前回のあらすじ 境界を抜き出す データの読み込み 動径と角度でグループ化されたデータ構造を利用して境界を抽出する 境界を抽出する 前回のあらすじ 前回の記事では、2つの不等式を満たす$(x,y)$をしミューレションによって数値的に見つけ出し、その結果を…

Rosettaの底力 (part-2): iPhotoも動いた

Catalinaで見捨てられたiPhoto Retroactiveはまだ存在するか? Retroactiveで「M1の岸を渡った」iPhoto Catalinaで見捨てられたiPhoto Mojaveを長らく利用し続けた理由の一つがiPhotoにある(より正確にはiPhoto.app?)。長いこと(Powerbookの頃から)デジタ…

Rosettaの底力: Nanosaurは動いた

Rosettaの限界と底力 Rosettaの限界と底力 先日はcrispy-doomのコンパイルにおいてRosettaの限界を感じたのだが、今回はRosettaの底力を感じたので、それを書いておこう。 試したのは、このあいだ、MojaveでコンパイルしたNanosaurとNanosaur2である。SDL2ラ…

Apple M1-macbook proでcrispy-doomをコンパイルする:Rosettaの限界

intel-macからM1-macへの引っ越しは終了 crispy-doomをM1-macbookでコンパイル M1-chipでARM64コードにコンパイルし直す intel-macからM1-macへの引っ越しは終了 intel-macbook(Mojave)からM1-macbook(Monterey)へ、仕事用のファイルの転送やメールの設定な…

emacsの初期設定

emacsの初期設定 emacsでバックスラッシュを書く方法 atomやpulsarでバックスラッシュを気軽に打ち込みたいのだが markdownのプレビューの問題 emacsのmarkdown-mode まずはinit.elに設定を書く 参考文献 emacsの初期設定 もともとはemacsではなく、pulsar e…

macbook pro (M1 pro chip)に乗り換える

macbook pro (M1 pro chip)が活動開始 CPUのパフォーマンスのベンチマーク 最初のインストールアプリ群 emacsのインストール atomエディタのインストール macbook pro (M1 pro chip)が活動開始 このところのHackintoshプロジェクトにより、いろいろ止まって…

東大数学2024問題1(part 2): pythonによる「スクラッチカードシミュレーション」

前回のあらすじ 最初の不等式が意味すること(part 1) 二つ目の不等式が意味すること デカルト座標か極座標か?(最初の不等式が意味すること:part 2) 動径$r$の範囲の目処 pythonのコード 付録(ちょっとした改良) 前回のあらすじ 2024年の東京大学の入試…

東京大学入試問題(数学)2024に取り掛かり始める

2024年の試験問題を解き始めよう 問題1:3次元空間の問題? 2つの3次元ベクトルの角度の範囲 問題1の条件を拡張する 付録 2024年の試験問題を解き始めよう 東京大学の二次試験が終了し、そろそろ合格発表ではないだろうか?まだ東大のHPでは公開されて…

crispy-doom (game)のコンパイルにチャレンジ

今度はcrispy-doomのコンパイルにチャレンジ といってもとても簡単 今度はcrispy-doomのコンパイルにチャレンジ 1994/1997年にid-Softwareが公開したDOOMのlinux版ソースコード(linuxxdoom)は、その後様々なハッカーたちに分析され、macOSなどにも移植され…

DOOM(Game)のソースコンパイルにチャレンジ

DOOMとは DOOMの移植 Linux DOOM (linuxxdoom) しかしX11の問題があって動かない Raspberry PI OS desktopのX-window システム XephyrでX-windowをネストする方法 XMatchVisualInfoの構文の謎 起動後の解像度の問題の解決方法 ついに起動したlinuxxdoom! DOO…

Nanosaur2(ゲーム)のソースコードをコンパイルする

前回のあらすじ 通信環境の改善で問題解決 前回のあらすじ Nanosaurのソースコードからのコンパイルには成功したものの、続編であるNanosaur2のコンパイルは失敗に終わった。正確に言えば、githubからのクローニングの段階ですでに失敗してしまったのだが、…