複天一流:どんな手を使ってでも問題解決を図るブログ

宮本武蔵の五輪書の教えに従い、どんな手を使ってでも問題解決を図るブログです(特に、科学、数学、工学の問題についてですが)

ASUSノートPCをHackintoshにする(part 4): Hackintoshの難しさとmacOSのmultiple installation

前回までのあらすじ Hackintosh失敗 Hackintoshの基本 大容量メディアへの複数のmacOSインストール DiskUtilityでフォーマットする macOSのダウンロード 外部メディアへのmacOSのインストール Catalinaが初期OSだったマシンで起動できない問題 前回までのあ…

ASUSノートPCをHackintoshにする(part 3): Raspberry PI OS DesktopでASUSのWiFi設定(Realtek 8821CE chip)

前回のあらすじ Realtek RTL8821CE WLAN chipとは Linux用のRTL8821CEのドライバ 最初の情報 二つ目の情報 前回のあらすじ 5万円未満の激安ASUSノートPC(E410KA-EK207WS)は非力すぎてWindows 11が快適に利用できず、Linuxマシン、そして可能であればHackint…

ASUSノートPCをHackintoshにする(part 2): USBメディアからのブートとRaspberry PI OS Desktopのインストール

前回のあらすじ RufusでBootable USB mediaをつくる 再びBIOSへ 立ち上がったインストーラー Raspberry PI OS desktopはDebian 11 (Bullseye)ベースのOS Raspberry PI OS (Desktop) 前回のあらすじ Windows11を動かすには非力なASUSノートPCにRaspberry PI O…

ASUSノートPCをHackintoshにする(part 1): とりあえずUSBメディアからのブートをめざす

今回からしばらくはノートPCをいじってみたいと思う。「5万円以下で購入可能なノートPC」というキーワードでググってみたところ、ASUSのE410KA-EK207WSという絶対に覚えられない型番のノートPCがヒットした。しばらくはプレインストールされたWindows11で利…

失われた対数の性質 (part 4):最後の山場

前回のあらすじ $f(x,y)=\log_x y$という「二次元」の問題 わかったこと pythonで数値計算 前回のあらすじ 対数関数にパラメーターを入れる二つの方法(割り算系と足し算系)を吟味した。 関連する性質についてのこれまでの考察に基づき、いよいよ最後の問題…

失われた対数の性質 (part 3): 2つのパラメータの入り方

前回のあらすじ $y=\log_k x$の系列 $y=\log_2(kx)$系列の場合 前回のあらすじ 対数関数にパラメーターを入れる二つの方法が試験問題で提示された。割り算式と足し算式である。 パラメータを動かした時に、どのような関数列ができるのかその傾向を調べてみよ…

失われた対数の性質(part 2): 対数の基本性質

前回のあらすじ 底に依らない定数値 パラメータ$k$による2つの対数関数の表現 「割り算」の場合 「足し算」の場合 前回のあらすじ 共通テスト2024 数学II.Bで出題された対数関数の問題を分析し始めたわけだが、対数関数の難しさのようなものを気づかせてく…

「失われた」対数関数の性質

共通テスト2024数II.B [第一問] 今回からしばらくは数II.Bの問題を考えてみたい。基本問題である第一問は対数関数に関する問題であった。 先日の試験監督の昼休みのことである。T大の英文学の博士号を取得した文系の先生が、同じくT大の理系の先生と対話をし…

共通テスト2024(数学):星と円の図形 part 3

前回のあらすじ A,B,Cを通る円の方程式 点Dの場所はどこか? 設問(iii)は省略 前回のあらすじ 星型図形$A B C D E$の内部の5つの交点$P Q S T R$が同一の円の周上に乗っかっている状況を分析してきたが、この条件により自由度$(S,\phi)$が固定され \begin{e…

共通テスト2024(数学):星と円の図形 part 2

シミュレータで問(2)の状況をまとめる シミュレータで問(2)の状況をまとめる 我々がつくったシミュレータで、5点P,Q,R,S,Tが円周上に乗る状況を描いてみよう。 まず、円の中心は \begin{equation} (x_0, y_0)=\left(\frac{9}{2\sqrt{11}}, \frac{3}{2}\righ…

共通テスト2024(数学):星と円の図形 part 1

問(2)は円と星の図形 デカルトアプローチ ユークリッド的な定理をデカルトアプローチで探し出す試み 問(2)は円と星の図形 問(1)が片付いたので、問(2)へ進もう。今度は星に円が加わった図形である。 ただ星の外側の点A,B,C,D,Eではなく、内側にできた交点P,Q…

共通テスト2024(数学):星型の図形 part 7

前回のあらすじ 問(1)を片付ける デカルト風の「定理」の研究 前回のあらすじ 共通テスト2014の数学の幾何学の問題(数A、数I)で、今年は星型の図形を分析する問題が出た。問題を解く前に、シミュレーターをsvg+javascriptで作ってみようと思いプログラミン…

共通テスト2024(数学):星型の図形 part 6

前回のあらすじ メネラウスの定理 点B, Eを打って星型を完成させる 前回のあらすじ 共通テスト2014の数学の幾何学の問題(数A、数I)で、今年は星型の図形を分析する問題が出た。問題を解く前に、シミュレーターをsvg+javascriptで作ってみようと思い、プログ…

共通テスト2024(数学):星型の図形 part 5

前回のあらすじ 問(1)に取り掛かる直前に発生したバグ取り話 問(1)の内容 代数幾何を利用する 点Rの座標 前回のあらすじ 共通テスト2014の数学の幾何学の問題(数A、数I)で、今年は星型の図形を分析する問題が出た。問題を解く前に、シミュレーターをsvg+…

共通テスト2024(数学):星型の図形 part 4

前回のあらすじ 点T,Sの設置は実は簡単 前回のあらすじ 共通テスト2014の数学の幾何学の問題(数A、数I)で、今年は星型の図形を分析する問題が出た。問題を解く前に、シミュレーターをsvg+javascriptで作ってみようと思い、プログラミングを始めた。問題の一…

共通テスト2024(数学):星型の図形 part 3

前回のあらすじ 回転の自由度 前回のあらすじ 共通テスト2014の数学の幾何学の問題(数A、数I)で、今年は星型の図形を分析する問題が出た。問題を解く前に、シミュレーターをsvg+javascriptで作ってみようと思い、プログラミングを始めた。問題の一般性を失…

共通テスト2024(数学):星型の図形 part 2

前回のあらすじ 極座標を用いた点Dの表現 直線ADを伸ばしたり縮ませる 前回のあらすじ 共通テスト2014の数学の幾何学の問題(数A、数I)で、今年は星型の図形を分析する問題が出た。問題を解く前に、シミュレーターをsvg+javascriptで作ってみようと思い、プ…

SLIMそしてSora-Qの偉業を称える:JAXAきたっー!

今日の午後、ついにSora-Qからの画像がついに公開された。やっぱり写っていたぞ、そのひっくり返った姿が! Sora-Q(LEV-2)が写した月面と、でんぐり返しのSLIM JAXAの研究者たちはほんとうに実直かつ堅実な研究者たちばかりで、いつも頭が下がる思い出ある。…

共通テスト2024(数学):星型の図形 part 1

共通テスト2024の数学の問題 星型図形の問題 星型図形をsvgで描く 共通テスト2024の数学の問題 ようやく東大の数学の問題3つにけりがついたので、久しぶりに別の問題に体当たりしてみよう。今回からは、先日終了したばかりの共通テストの数学の問題を取り扱…

東京大学2023数学[3] part-11: svgを動かす

前回のあらすじ まずはsvgで問題文に設定された円と放物線を表示 スライダーとパラメータ表示窓の作成 前回のあらすじ hatena blogに、javascript, html/css, そしてsvgを組み込む練習をしてきた。その試みも、今回がいよいよ最終回である。これで、問題文が…

日本初の月着陸探査船SLIMは「でんぐり返って」しまったか?

概要「成功したのに渋い表情の真実はいかに?」 SLIM計画とは? 着陸データを見ながら分析してみる 概要「成功したのに渋い表情の真実はいかに?」 日本時間の今日未明、日本のJAXAがつくった月面着陸探査船SLIMが、月面に軟着陸成功!というニュースが飛び…

東京大学2023数学[3] part-10: javascriptを組み込む

前回のあらすじ javascriptを組み込む 前回のあらすじ 問題[3]で登場する放物線と円の交点、接点がどのようになるかを、javascriptによって動的に表現し、調べられるようにしようという試みを行い、その準備としてスライダーとパラメータ表示窓をはてなブロ…

東京大学2023数学[3] part-9: svgをjavascriptで動かすための準備(html, css)

前回のあらすじ イメージというかスケッチのようなもの スライダーをつけてみる。 cssを使ってパラメータ値の表示窓をつくる 前回のあらすじ ....といっても随分前の話になってしまった。結局、この記事が2024年の「書き初め」ということで、1月以上も間が空…

東京大学2023数学[3] part-8: svgで放物線を描く(pythonで)

前回のあらすじ pythonで自動生成プログラムを書く pythonにおける文字列の連結 座標軸と円を置く いよいよ放物線 前回のあらすじ SVGを使って図形を描く試みは「放物線もどき」のところまで進んだが、「手描き」では限界があることを確認。より滑らか放物線…

東京大学2023数学[3] part-7: svgで放物線を描く(でも手描きで)

前回のあらすじ pathで放物線もどきを「手で」描く 前回のあらすじ hatenablogに関数グラフをSVGで描く試みを始めた。座標軸を表す直線や囲みに対応させた四角形、そして円などは、SVGに最初から組み込まれ準備されている図形であり、文法通りにコマンドを書…

東京大学2023数学[3] part-6: svgで問題の中の図形を描く

前回のあらすじ 完成図 svgの決まり文句 枠を描く 座標軸を描く 最後に円 放物線は難しい 前回のあらすじ 東大の数学入試問題2023[3]の小問(1)の答えを得るべく、「シミュレーションもどき」を駆使して分析してきた。その結果、$a>5/4$という解の予想が手に…

東京大学2023数学[3] part-5: 解析的な解答

前回のあらすじ 4次方程式を分析するアプローチ 三角関数でパラメトライズする方法 前回のあらすじ シミュレーションの手法を用いて、円Cと放物線Bの方程式を連立させて得た4次方程式の性質を分析した。その結果$a>1.25$が答えらしいところまでたどり着いた…

東京大学2023数学[3] part-4: 4次方程式のグラフの描画

前回のあらすじ 解くべき4次方程式 pythonによるグラフのプロット pyplotを使う シミュレーションを始める シミュレーションで分析する 最後のトドメ 前回のあらすじ この問題では放物線Bと円Cの「上下関係」を分析するように求められているが、2つの二次曲…

東京大学2023数学[3] part-3: gnuplotで図を量産する方法

前回のあらすじ シミュレーションのまとめ (1-a) 円が放物線の上に来る場合(C>B) (1-b) 円が放物線の下に来る場合 (C<B) (2-a) 円Cと放物線Cが一点で接する場合 (2-b) 2点で交差する場合 (2-c) 3点で「交差」する場合 (2-d)4点で交差する場合 gnuplotで…

東京大学2023数学[3] part-2: gnuplotによるスケッチ

前回のあらすじ gnuplotで描く問題設定のグラフ 問題の吟味 シミュレーションと数値計算の違い 連立方程式 前回のあらすじ 東京大学2023数学[3]の問題に取り掛かることにした。2次曲線(円錐曲線)の交点について調べる問題であるが、その図形をブラウザ上(…